犬と猫の腸内フローラ検査 バイオーム

ペット(犬/猫)の腸内細菌解析「byOm(バイオーム)」正式リリース

犬と猫の腸内フローラ検査 バイオーム

愛犬、愛猫のための腸内細菌/腸内フローラ解析サービス「byOm(バイオーム)」を正式にリリースしました。

https://byom.fore-ma.com/

「byOm(バイオーム)」って何だろう?

犬と猫の腸内フローラ検査 byOm(バイオーム)
「byOm(バイオーム)」サービスの流れ

「byOm(バイオーム)」は、犬と猫に特化した腸内細菌/腸内フローラ解析サービスです。解析結果に応じたサプリや食材の提案も行い、その結果どうなったかまでを含めて長期的なケアを行います

解析とフード/サプリの調整を繰り返す事で長期的には病気を未然に防げる仕組みづくりを目指しています。

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腸内細菌(マイクロバイオーム)が関与する疾患

下記の疾患は、腸内細菌が関与していると報告されている疾患のうちの一部です。

  • 食物アレルギー
  • アトピー性皮膚炎
  • IBD(潰瘍性大腸炎/クローン病)
  • 多発性硬化症
  • うつ病
  • 自閉症
  • 喘息
  • かんせん
  • リウマチ
  • 極度の肥満
  • アルツハイマー病
  • パーキンソン病
  • 一部の悪性腫瘍
  • 1型の糖尿病/膵炎 etc..

これらは自己免疫疾患と呼ばれるもので、20世紀後半から先進国で二次曲線的に増加しながら今に至ります。21世紀に入ってからはペット犬/猫のあいだでも増え始め、現在では多くのペットが食物アレルギーや原因不明の下痢、嘔吐、慢性の炎症、アルブミンの低下といった症状に苦しんでいます。

腸内細菌(マイクロバイオーム)が疾患を引き起こす背景

厳密には腸内細菌たちが病気を引き起こすのではなく、微生物たちの生態系が崩壊した結果、大腸がうまく機能しなくなり、さまざまな不具合が起こります

大腸は体内最大の免疫機関であり、そこが機能不全を起こす事で自己免疫疾患に至ります。自己免疫疾患とは、言い換えれば「不必要な炎症が慢性的に続いた結果」であり、また慢性の炎症の行き着くところは悪性腫瘍というパターンも少なくありません。

いわゆる「悪玉菌」を退治する、という概念ではなく、ミクロの生態系を修繕し、適切に機能する状況を復元する。それがForemaの考えるマイクロバイオームケアであり、生態系保全そのものです。その最初の第一歩として、現状を見える化する。それが「byOm(バイオーム)」の役割だと言えます。

「byOm(バイオーム)」 開始の背景

老犬

Forema では、これまで全国のペットたちに良質の無添加食材を提供してきました。数多くの健康改善報告を頂いてきた一方で、それでも一部の個体においては健康課題の解決はおろか、更なる悪化すら止める事ができないという現実も見てきました。

良質の食事/食材は体にとって有益なのは間違いありません。ただし、食事だけではカバーできないほど健康面の課題が深い個体が相当数存在するのも間違いのない事実です。

私たちは以前から、健康課題の軽減/解決には体内の腸内細菌たちへの理解、そして慎重なケアが欠かせないと考えてきました。テクノロジーの進歩により、実際に腸内の細菌たちを解析する事が可能になり、その結果が何を意味するのかも少しずつ分かってきています。

私たちは腸内細菌解析を通じ、腸内の住人たちに合わせたサプリやフードを提案する事で「体という生態系」全体のケアを行なっていく事を目指しています。

腸内細菌解析でこんなことが分かります

  • 不定期で下痢をする原因
  • アレルギー症状を軽減させる糸口
  • アルブミン低下に至った本当の背景
  • 隠れた疾患リスク(実は健康じゃなかった)
  • お口の不具合の影響(腸内に歯周病菌がたくさん!?)
  • メンタル面トラブルの改善の糸口(不安や行動障害に腸内細菌のかげが!?)
  • 今後の健康長寿に向けた取り組み etc..

腸内細菌の世界を知ってしまうと、後に戻れなくなるほど深い世界です。体内で起こるあらゆる出来事に細菌たちが深く関与しており、

細菌たちとのより良い関係を築くことによって初めて、私たちそしてペットたちは健康に生きていける

のだと気づく事ができます。

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自社ラボについて

Forema Labo

私たちは、大学との共同研究を経て自社ラボを設立し、犬と猫の腸内細菌/口腔内細菌の研究と解析をおこなっています。

犬や猫の腸内細菌/口腔内細菌の研究は、世界的にもまだほとんど進んでいない中、私たちは日々、どこの論文にも記載されてないような新たな事実や、過去の通説を覆すような事例に出会い、それらを自社の知見としてどんどん蓄えています。

日々の研究で常に意識していることは、木ではなく森を見ること。単一の症状や病原性細菌だけに注目すると本質を見誤ります。腸内の病原性細菌すらも生態系の一因で、それは体の外側にある生活環境、そしてそこにある微生物系とも密接に関わっています。よって、私たちは腸内だけでなく、口腔内、そして普段食べているもの、水回りや土中、そして近隣の野生動物など、広範囲にわたる微生物層の解析を続けています。

山林や土中には未知の微生物がいて危険と考える人もいるでしょう。しかしながら、実際には自然界と切り離された環境に暮らす個体ほど、腸内細菌の多様性が減少している事が分かっています。それは疾患や変異に対する脆弱性を意味します。

微生物の世界は、近年になってようやく詳細がわかり始めた、非常に奥深い世界です。最新の解析技術と、ITを駆使した機械学習を組み合わせ、前の時代では考えられなかった膨大なデータ処理を実現し、これまで見えなかった世界の可視化、そして対処療法ではない、本当の意味での健康課題の解決に着手しています。

マイクロバイオームという言葉

エンテロバクター科
プロテオバクテリア門 エンテロバクター科の細菌 出典:public health image

「byOm(バイオーム)」というサービス名の由来は、Microbiome(マイクロバイオーム)です。マイクロバイオームとは、日本で言う腸内細菌叢/腸内フローラとほぼ同じ意味で、「ミクロの世界の生物群系」を意味します。平たく言えば「とても小さな生態系」です。

私たちは、マイクロバイオーム/腸内細菌を、サイエンスやバイオテクノロジーではなく、生態系保全の一環として捉えています。

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参考: 犬の腸内細菌シリーズ

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