愛犬、愛猫のための腸内細菌/腸内フローラ解析サービス「byOm(バイオーム)」を正式にリリースしました。
犬と猫の腸内細菌(腸内フローラ)について
2010年代に入り、腸内細菌/口腔細菌の領域は急速に進展しました。一方で、犬や猫の腸内細菌は世界的にもほとんど研究が進んでおらず、まさに今、究明が始まったという段階にあります。
犬や猫の腸内細菌は、従来考えられていたよりも、遥かに深く健康や疾患、そして性格や嗜好にまで影響を及ぼすことが分かっています。この領域をさらに深掘りすることで、健康長寿がより身近になっていくはずです。
「byOm(バイオーム)」の流れ
「byOm(バイオーム)」は、犬と猫に特化した腸内細菌/腸内フローラ解析サービスです。解析結果に応じたサプリや食材の提案も行い、その結果どうなったかまでを含めて長期的なケアを行います。
解析とフード/サプリの調整を繰り返す事で長期的には病気を未然に防げる仕組みづくりを目指しています。
増え続ける自己免疫疾患
下記の疾患は、腸内細菌が関与していると報告されている疾患のうちの一部です。
- 食物アレルギー
- アトピー性皮膚炎
- IBD(潰瘍性大腸炎/クローン病)
- 多発性硬化症
- うつ病
- 自閉症
- 喘息
- かんせん
- リウマチ
- 全身性エリテマトーデス
- 極度の肥満
- アルツハイマー病
- パーキンソン病
- 一部の悪性腫瘍
- 1型の糖尿病/膵炎 etc..
これらは、主には自己免疫疾患と呼ばれるもので、20世紀後半から先進国で二次曲線的に増加しながら今に至ります。21世紀に入ってからはペット犬/猫のあいだでも増え始め、現在では多くのペットが食物アレルギーや原因不明の下痢、嘔吐、慢性の炎症、アルブミンの低下といった症状に苦しんでいます。
腸内細菌(腸内フローラ)と病気の関係
体内の巨大な生態系
腸内には、100兆個とも言われる細菌たちの巨大な生態系が存在しています。従来全く見ることのできなかったこの深遠な世界が、テクノロジーの飛躍的進歩によって、ようやく可視化され始めています。
私達やペットの内なる生態系が、何らかの事情でバランスを崩してしまうと、様々な形で不具合が表面化します。
それは下痢や血便といった消化器トラブルの場合もあれば、皮膚のかゆみや耳鼻目のトラブルといった、全く別の部分で起きてしまうこともあります。
これまで原因不明とされていた様々な不具合は、腸内という生態系からの、紛れもないヘルプサインです。
善玉、悪玉ではない
腸内ケアというと、いわゆる「悪玉菌」を退治する、といった論調になりがちです。
が、現実はそんなに単純ではありません。
有益と考えられていた細菌が、ときに疾患の原因になったり、有害と考えられていた細菌群に別の働きがあったなど、これまでの常識は急速に覆されています。
内なる生態系との共存によって、健康長寿は実現される。それは紛れもない事実であると私達は考えています。
腸内細菌解析でこんなことが分かります
- 不定期で下痢をする原因
- アレルギー症状を軽減させる糸口
- アルブミン低下に至った本当の背景
- 隠れた疾患リスク(実は健康体ではかった)
- お口の不具合の影響(腸内に歯周病菌がたくさん!?)
- メンタル面トラブルの改善の糸口(不安や行動障害に腸内細菌のかげが!?)
- 今後の健康長寿に向けた取り組み etc..
腸内細菌の世界を知ってしまうと、後に戻れなくなるほど深い世界です。体内で起こるあらゆる出来事に細菌たちが深く関与しており、
細菌たちとのより良い関係を築くことによって初めて、私たちそしてペットたちは健康に生きていける
のだと気づく事ができます。
「byOm(バイオーム)」 開始の背景
助けられない個体たち
私達は、これまで全国のペット犬/猫たちに良質の無添加食材を提供してきました。数多くの健康改善報告を頂いてきた一方で、それでも一部の個体においては健康課題の解決はおろか、更なる悪化すら止める事ができないという現実も見てきました。
良質の食事/食材は体にとって有益なのは間違いありません。ただし、食事だけではカバーできないほど健康面の課題が深い個体が相当数存在するのも間違いのない事実です。
内なる生態系に耳を傾ける
私たちは以前から、健康課題の軽減/解決には体内の腸内細菌たちへの理解、そして慎重なケアが欠かせないと考えてきました。テクノロジーの進歩により、実際に腸内の細菌たちを解析する事が可能になり、その結果が何を意味するのかも少しずつ分かってきています。
私たちは腸内細菌解析を通じ、腸内の住人たちに合わせたサプリやフードを提案する事で「体内の生態系」全体のケアを行なっていく事を目指しています。
自社ラボについて
私たちは、大学との共同研究を経て自社ラボを設立し、犬と猫の腸内細菌/口腔内細菌の研究と解析をおこなっています。
犬や猫の腸内細菌/口腔内細菌の研究は、世界的にもまだほとんど進んでいない中、私たちは日々、どこの論文にも記載されてないような新たな事実や、過去の通説を覆すような事例に出会い、それらを自社の知見としてどんどん蓄えています。
木ではなく森を見る
日々の研究で常に意識していることは、木ではなく森を見ること。単一の症状や病原性細菌だけに注目すると本質を見誤ります。
腸内の病原性細菌すらも生態系の一員であり、それは体の外側にある生活環境、住空間の微生物群系とも密接に関わっています。よって、私たちは腸内だけでなく、口腔内、そして普段食べているもの、水回りや土中、そして近隣の野生動物、飼い主さんなど、広範囲にわたる微生物叢の研究/解析を続けています。
健康長寿は生態系とともに
山林や土中には未知の微生物がいて危険と考える人もいるでしょう。しかしながら、実際には自然界と切り離された環境に暮らす個体ほど、腸内細菌の多様性が減少している事が分かっています。それは疾患や変異に対する脆弱性を意味します。
微生物の世界は、近年になってようやく詳細がわかり始めた、非常に奥深い世界です。最新の解析技術と、ITを駆使した機械学習を組み合わせ、前の時代では考えられなかった膨大なデータ処理を実現しています。
これまで全く見えなかったために、無いことにされていた世界。この内なる生態系をケアしていくことで、お薬による対処療法ではない、本当の意味での健康課題の解決に着手しています。
関連サービス
愛犬/愛猫の口腔細菌解析「byOm Oral(バイオーム オーラル)」
唾液による口腔細菌の解析を実施します。腸内細菌との関連度合いの他、アルツハイマーや口腔感染症のリスクなど、多数の項目を可視化します。
https://fore-ma.com/products/357
飼い主さんの腸内/口腔細菌解析「byOm Oral(バイオーム ヒューマン)」
飼い主さんの腸内細菌を解析する、人間用のサービス。愛犬/愛猫と共通する細菌の有無なども提示しながら、微生物との共存を深掘りします。
https://fore-ma.com/products/389
愛犬/愛猫の腸内細菌解析「byOm(バイオーム)」
愛犬、愛猫の腸内でいま、何が起こっているのか? 健康課題を解決したい飼い主さん、健康寿命を伸ばしていきたい飼い主さんにおすすめのサービスです。
https://fore-ma.com/products/322
ウサギの腸内細菌解析「byOm Rabbit(バイオーム ラビット)」
ウサギの腸内細菌を解析する、ウサギ特化型のサービスです。