鹿肉キャットフード 「Forema Basis 鹿」 販売開始

国産の鹿肉と鹿の内臓を主原料とした総合栄養食、「猫用 Forema Basis 鹿」の販売を開始しました。

製品の特徴

主原料の半分以上がお肉(鹿肉/鹿内臓/鹿脂肪/国産魚肉)

猫用のForema Basisは 犬用以上にお肉の比率を高めています。技術上、これ以上お肉を増やすとフード形成ができないというギリギリまで生肉の比率を高めています。(犬用も上限ギリギリの数値で製造しましたが、その際の知見から猫用はさらに比率を高め、さらにレバーや脂肪の量を加算しています)

お肉のうち8割以上が鹿で、残り1~2割弱が国産のお魚を使用しています。魚肉を使用するのは、総合栄養食の基準値に求められる数値を満たすのに必要なためです。魚肉は栄養資源として大変優秀な食材です。

鹿の内臓、脂肪も使用

当製品には鹿肉に加え、鹿の内臓(心臓/肝臓/肺/腎臓/脾臓/膵臓)、そして希少な鹿の脂肪も使用しています。

犬用のForema Basisにおいては、内臓の比率は十歳の鹿の体内での比率に則って使用していましたが、猫用においては、微量栄養素をより充実させる必要性からレバーの量のみ倍にしています。

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4種の乳酸菌と4種のプレバイオティクス

乳酸菌

乳酸菌は、

  • ラクチブランチバチルス属 2種
  • エンテロコッカス属(腸球菌) 1種
  • バチルス属 1種

の計4種を使用しています。この内、バチルス属以外の3種は死菌を使用しており(死菌でエビデンスのあるもの)を採用しています。残るバチルス属1種は芽胞形成(=休眠)によって一定の加熱に耐えるタイプのため、フード製造後も生菌としての機能を維持しています。

プレバイオティクスは

  • オリゴ糖 3種
  • 水溶性食物繊維1種を使用しています。

自社ラボでの腸内細菌研究で得られた知見を元に上記内容での製造に至っています。

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発売の経緯

データと知見の蓄積

自社ラボにおいて、猫の腸内細菌解析事例が数百等規模で蓄積してきました。その中で起きているトラブルの多くにフードの問題が関わっている事が分かり(※)、犬用のフードでの知見も活かして猫用の開発/販売に至りました。(※犬よりもその傾向が強い)

高級化が進むドッグフードに対し、キャットフードは廉価品が主流の傾向が強く、それらの主原料がトウモロコシや小麦であるという理解し難い現状が放置されています。肉食性の猫が主原料として穀物を食べさせられているという状況に対し、対案提示の趣旨も交えながら当フードの販売に至りました。

価格としては国内でも最高値の部分に該当しますが、真っ当な原材料を使用するとこの価格帯になるという実例として、そのまま販売しています。

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腸内細菌は隠し事をあらわにする

私たちがこうした商品設計を躊躇せず実行できているのは、大量の腸内細菌データによるバックグラウンドがあるからです。トウモロコシや小麦を主食にし続けた猫の腸内でどういった細菌群が増加し、その個体が最終的にどうなっていったかのデータが多くあります。そうした方向を回避する選択肢の一つとして、国産の良質な鹿肉をふんだんに使用したフードを提案しています。

尚、鹿肉は人間の事情で駆除されてしまった日本の山林の野生動物たちです。奪ってしまった命を食として活用し、せめて生態系のサイクルに組み込んであげたい。そうした創業期からの変わらない想いを当フードにも込めて販売しています。

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